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どんな風に使われているの
2019.03.12

兄弟で経営している自社の事業承継に家族信託を活用

東京都足立区でご兄弟で会社を経営しているTさんよりご相談です。

Tさん一族の関係図は以下のようになります。

兄弟で経営している自社の事業承継に家族信託を活用画像1

Tさんは弟さんが副社長で一緒に事業を起こし順調に営んできました。最近、目下の悩みは後継者についてです。

Tさんの子供(長男)が後継者候補として会社にはいますが、まだまだ全て任せられる状態ではありません。また、Tさん(弟)さんには、子供がおらず一度離婚をされていて、現在の奥様と再婚されています。

Tさん(兄)もTさん(弟)も考えは一致しているのですが、後継者はTさん(兄)の息子さんで決まっています。万が一その計画が失敗してしまうと、Tさん(弟)の奥様の家系に相続され会社にとってとは、ご兄弟の想いに反してしまうリスクがあると考えています。

ですが、事業が順調なことに会社の資産としての株式の金額が上がってきている状況で、事業を承継するにしても金銭面やTさん(兄)の息子さんの経営者としての成長具合は未完成ですので、少し頭を悩ましている状態だそうです。

そこで、事業承継を踏まえつつ今後の良い対策をお聞きしたいとの相談内容でした。

『代表的な事業承継の不安要素』

今回のご相談も該当致しますが、事業承継は様々な事情とオーナー社長の想いにより難しいケースとなってしまうこともめずらしくありません。

①オーナー社長に子供がいないため後継者選びに危惧する
②オーナー社長の直系以外に承継されてしまう
③オーナー社長の資産が株式しかなく後の相続でもめてしまう
④自社株式の価額が高く贈与するにも資金的な問題をクリアにできない

列挙すすると切がありませんが、今回のケースで言うと④の問題が大きく、かつ②の問題も残っている。

ですので、事業承継においては様々な角度からの考察とオーナー社長の意向によって千差万別の手法を考える必要があります。

『家族信託のご提案』

今回のケースでは、後の後継者(Tさん(兄)の子供)がおりますが時期尚早という点と、自社株式の価額の高騰による点を考慮し家族信託(自社株信託)をご提案致しました。

・事業承継がなされるまでの経営権の維持
・承継しない子や配偶者への配慮

委託者:T(兄)・T(弟)
受託者:一般社団法人T
受益者:T(兄)・T(弟)
二次受益者:T(兄)長男
信託財産:自社株式
信託監督人:公認会計士
残余財産帰属者:T(兄)長男

兄弟で経営している自社の事業承継に家族信託を活用画像2

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