練馬区にお住まいのTさんよりご相談です。
Tさんの関係図は以下の通りです。
Tさんの夫が2年前に他界したのですが、その夫には前妻とその子供がおり、夫が亡くなった遺産分割協議で揉めてしまい、現在は調停を行っているそうです。
Tさんは判断能力はしっかりしていますが、足腰が不自由で何かと一人娘の世話になっているそうです。
Tさんは、現在複数の不動産をお持ちでなのですが、老朽化等により今後建て替えや修繕を行っていかなければなりません、また建て替えのための明け渡し交渉などやることが山ほどあるそうです。
ですが、前述の通り足腰の不自由により、銀行での入出金も一人ではままならなくなってきております。すでに一人娘の介助の元で行っておりますが、娘さんへの負担を気にしており、できれば今後は娘さんに全てを任せていきたいとも考えているそうです。
ご自身でも成年後見制度をご存知だったため、色々と検討をしたらしいのですが資産活用の観点から考えると、断念せざるを得ない考えにいたったそうです。
そんな時にテレビで知った家族信託を聞きに当事務所へ相談しにきた経緯となります。
『家族信託のご提案と説明』
Tさんにお話しを伺ったところ次のようなポイントがございました。
・資産活用は積極的に進めていきたい
・一人娘に全権委任したい
・親戚Aを信頼しているので娘の補佐兼監督をしてほしい
・今は大丈夫だが認知症の懸念
・解決していない遺産分割(将来的に不動産が入る)
上記の条項を考えていくと、不動産に関わる部分においてはやはり成年後見制度では難しい部分がございましたので、家族信託のご提案をさせて頂きました。
委託者:Tさん
受託者:娘さん
受益者:Tさん
信託財産:不動産全て・預貯金数千万・遺産分割で取得する不動産
受益者代理人:親戚A