世田谷区にお住まいのEさん(長女)よりご相談です。
現在、Eさんのお母様(お父様は既に他界)は東京近郊の古い一軒家にお一人でお住まいです。最近物忘れが多くなり、足腰も弱ってきており非常に心配だとEさんは感じていました。そろそろ高齢者施設への入居も考えている最中なのですが、残った実家をどうすれば良いのかとも悩んでおり当事務所にご相談にいらっしゃいました。
Eさんの現在の生活環境やお母様の状態等をお聞きし、下記上条件を元に最善である家族信託(民事信託)をご提案いたしました。
①お母様の状態を考えると数年後には認知症を発症する可能性有り
②認知症になってしまった場合の様々なリスクを払しょくしたい
③お母様的にEさん(長女)に今後(介護等)は全て任せたい
家族信託(民事信託)を活用することにより次のメリットがございます。
①お母様が認知症になった場合でも日常生活費の送金や管理が可能
②高齢者施設への入所から退所までの一連の契約事等
③自宅の修繕や自宅売却が可能
※信託契約で定めた条項に従い行う(財産の運用・活用・処分)
委託者:母
受託者:Eさん(長女)
受益者:母
信託財産:自宅・預貯金
信託終了事由:母の死亡
帰属権利者:母の法定相続人
『今回のご相談の結果』
今回のご相談でポイントになる点としては、お母様の面倒や介護をできる人が姉妹の2人だけでしたので、お母様とEさん(長女)次女さんを交えて数回行いました。家族信託(民事信託)は、お母様の介護と後の相続も含めて綿密な計画と、ご姉妹の協力が必須となります。
何度かのご説明を行った結果、お母様・Eさん・次女さん含め家族信託(民事信託)にて今後の対策を図りたいとの事でしたので実行することとなりました。