2021.06.23
東京都葛飾区にお住まいのAさんよりご相談です。
A(長男)さんのお父様は不動産屋や株式投資が高じて多額の財産を所有されています。で すが、最近物忘れがひどくなりつつあり、A(長男)さんは認知症の心配をしています。だ んだんお父様自身ご自分の財産の把握も怪しくなってきているそうです。また、将来的に前
妻との間に生まれた子供の事も気になっているようです(現在は音信不通)。
将来的な父の相続(財産)や異母兄弟の事がA(長男)さん自身も不安になっています。何 か安心できる対策はありますかとのご相談内容です。
『従来の対策方法』
・任意後見制度を使いA(長男)がお父様の後見人になる
デメリットしてA(長男)さんには推定相続人(異母兄弟)がいるため相続について混乱す る事が予想でき、裁判所の管理も厳しくなる可能性が高い。また推定相続人(異母兄弟)に よる遺留分減殺請求の可能性があり、そうなった場合はお父様の財産が全て共有状態になる
。
『家族信託を利用した場合』
家族信託を利用した場合のメリットとして
・信託財産に指定したものは全てA(長男)さんが管理をする
・お父様はが認知症になり法定後見人がついたとしても信託財産は除外される
・異母兄弟による相続財産としての遺留分減殺請求の対抗策になる