拝啓 大切なお客様へ
35年前、桜が咲き始めた美しいある日の午後のことでした。
2人の若者が同じ大学を卒業しました。
この2人には、共に成績が良好で、共に人柄も良く、
共に将来の夢と希望に満ち溢れているという点でも似たような2人でした。
そんな二人が35年ぶりに大学の同窓会で居合わせました。
35年経っても、二人には共通することがありました。
共に幸せな結婚をし、共に3人の子供に恵まれ、
そして共に東京都千代田区丸の内に本社がある、
日本を代表するメーカーに就職していたのです。
ところが、違うことが一つだけありました。
一人は、認知症を発症した父親のため、
頻繁に九州の実家に帰省し、介護費用捻出のため
実家の売却をしようと試みるも
「成年後見制度」の利用を勧告されました。
その後、成年後見人となった弁護士との
コミュニケーションがうまくいかず、
多大なるストレスを抱え込み、
まもなく別れが来るであろう父親と
穏やかな時間を過ごすことができずにいました。
もう一人は、両親が後期高齢者となるころに
家族で話し合い、ある制度を活用したため、
徐々に判断能力が衰えていく本人のケアに
専念することができる環境が整っており、
人生最後の親孝行を実践していました。
2人に違いをもたらしたものは何なのか、
あなたは不思議に思われたかも知れません。
2人を分けたものは、ほんの少しの情報と、
それをもたらしてくれるパートナーの存在だったのです。
これが、あなたに家族信託をお勧めする理由です。
認知症になっても、安心してご両親との最後の時間を
楽しんで頂ける環境を提供すること。
それが私たちの目的なのです。
家族信託をすれば、あらゆる問題が解決する
という訳ではありません。
しかしながら、ご両親の財産の管理で
お悩みになることなく、
かけがえのないご家族が、最後の時間を
穏やかに過ごすことができる可能性は
非常に高くなるでしょう。
私たちは、国家から資格を付与された
専門家として、皆様のご家庭にあった
サービスを、ご満足いただける水準で
ご提供することをお約束いたします。
是非、家族信託の利用をご検討ください。
敬具