東京都三鷹市にお住まいのUさんよりご相談です。
Uさん一家の構成は下記になります。
Uさん:年齢的に身体の調子はあまり良くなく日常生活に支障がでてきている
長男:離婚後、実家に戻っているが再婚が近い
次男:大学卒業後、就職をしたが人間関係に病み以後引きこもりの生活
長女:結婚し同市内に住んでいる
Uさんのもっかの悩みは、次男さんの事です。引きこもりと言っても、朝の新聞の出し入れや、来客があれば対応はしているとのことだそうです。
ですが、くだんの人間関係の悩みにより、社会不適合者ではないのかという状態だそうです、心配したUさんは様々な医療機関にかかりましたが、いずれも肉体的・精神的にも異常はみられず、次男さん自身の自立でしか解決できないとの判断をくだされているそうです。
Uさんの願いとしては、ご自分が亡くなった後に支援をしてくれることと、少なくとも自立するまでは面倒を見てほしいというものでした。また自分の財産についても、次男さんの自立支援の為に使ってほしいのですが、長男・長女ともに平等に相続させたいとの願いでした。
『家族信託の提案』
当事務所にて色々とお話を伺い、長男さんと長女さんも次男さんへの支援は当たり前に行う意思を持っていたので、相続もも鑑みて家族信託のご提案をさせて頂きました。
委託者:Uさん
受託者:長女
受益者:Uさん
二次受益者:次男
信託財産:自宅・現金
残余財産帰属先:次男死亡時→長男・長女、長男・長女死亡時→次男
信託監督人:当事務所(司法書士)
次男さんの自立が最終の望みではありますが、Uさんが亡くなった後も重要ですので長男さん長女さんの力を借り、信託設計を致しました。