どんな風に使われているのCase Studies

どんな風に使われているの
2019.02.05

子供への段階的な権限移譲で事業承継をしていきたい

神奈川県大和市にお住まいのWさんより、後継者問題でのご相談です。

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Wさんの創業した会社には、次期後継者である長男Aさんが取締役としています。Wさん的には3年後くらいには引き継がせたいと思っていますが、まだまだ完全には任せられる状態ではなく、長男Aさん自身もまだ一人での経営には不安を持っているそうです。

今後の事業承継も踏まえ、良い方法はありますかとの相談内容です。

『家族信託以外の方法』

まず前提として後の事業承継を考えた場合、Wさんの所有する株式を長男Aさんに段階的に、生前贈与または売買での移転をしていく方法があります。

ですが、いずれの方法においても贈与税・資金調達・譲渡取得税等の負担が大きくなる事は必至となりますので、3年という縛りで考えてしまうと現実的ではありません。

『家族信託を利用した場合』

信託財産に自社株式、受託者を長男Aさん、受益者をWさんにする信託契約を締結します。また、指図権者にWさんを設定し、長男Aさんへの教育指導ができる立場に設定をします。

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メリット
・信託契約後、議決権のみが長男Aに移動するが、Wさんに指図権があるので、従前通りWさんが代表取締役として会社の経営にあたることができる。
・段階的な権限移譲を行うにあたり、指図権の発動を柔軟にすることで長男Aへの教育並びに、全ての権限移譲がスムーズに行える
・仮にWさんに万が一のことがあった場合(認知症・重病等)は、受託者である長男Aに議決権が自動で移る事で、事実上の事業承継が行える

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